LNC正極粉の説明
固体酸化物形燃料電池(SOFC)のカソード材料として、セル性能の向上、維持、長期耐久性が求められています。ランタンニッケルコバルタイト(LNC)は高い導電性を持つ材料であり、SOFCの正極集電性を向上させるのに適した材料です。コバルトランタン・サマリウムと比較して、LNCは熱安定性と導電性に優れています。セリア系粉末と混合することで、優れたカソードとなり得ます。
LNC正極粉末の仕様
分子式
|
La0.95Ni0.60Co0.40O3
|
表面積
|
4 - 8 m²/g
|
粒子径(D50)
|
0.7~1.1ミクロン(μm)
|
最高使用温度
|
750℃以下
|
導体の種類
|
エレクトロニック
|
結晶構造
|
Aサイト欠損型ペロブスカイト
|
クロム相互作用
|
極小
|
バルク抵抗
|
~100 Ω-cm
|
LNCカソード粉末の用途
-低温反応
-多層カソード用導電材料として使用
-スクリーン印刷
-アノードサポートセルや電解質カソード作製に使用
-シングルセルSOFCテストに使用される
-実験室および研究
LNCカソード粉末の梱包
500g以内のランタンニッケルコバルト正極粉末は、ガラス/プラスチックボトルに梱包されています。製品は、効率的な識別と品質管理を確実にするために、明確にタグ付けされ、外部にラベル付けされています。保管中や輸送中に発生する可能性のある損傷を避けるために細心の注意が払われています。

LNCカソードパウダーに関するFAQ
Q1:ランタンニッケルコバルト正極粉とは何ですか?
ニッケルコバルト酸ランタン(LaNiCoO₃)は、主に固体酸化物形燃料電池(SOFC)の正極材料として使用される混合金属酸化物です。ペロブスカイト型の材料で、高い電子伝導性、良好な熱安定性、化学的劣化への耐性を持ち、燃料電池の高温用途に適しています。
Q2: ランタンニッケルコバクタイトをカソード材料として使う利点は何ですか?
高い導電性:SOFCに不可欠な優れた電子伝導性と酸素還元反応(ORR)活性を提供します。
熱安定性:ニッケルコバルト酸ランタンは、燃料電池の高い動作温度(約600~1000℃)でも安定しています。
化学的耐久性:この材料は経時劣化に強く、長期的な性能を保証します。
Q3: ランタンの役割は何ですか?
ランタンはペロブスカイト構造に寄与し、材料の安定性と導電性を高めます。また、燃料電池の動作において重要な酸素還元反応(ORR)性能の向上にも役立ちます。